家事や日常動作で肘が痛い

「フライパンを持つと肘の外側が痛い」
「包丁を使った後に前腕が張る」
「洗濯物を持ち上げる時に肘がズキッとする」
「タオルを絞ると肘から前腕に痛みが出る」
「休めば楽だけど、家事をするとまた痛くなる」

このような肘の痛みでお悩みではありませんか?

テニス肘は、正式には上腕骨外側上顆炎と呼ばれ、肘の外側から前腕にかけて痛みが出やすい症状です。
名前に「テニス」とついていますが、実際にはテニスをしている方だけに起こるものではありません。

家事、育児、料理、掃除、洗濯、買い物、デスクワークなど、日常的に手首や指をよく使う方にも起こることがあります。

テニス肘とは?

テニス肘とは、肘の外側にある腱や筋肉に負担がかかり、痛みが出る状態です。

症状として多いのは、

・肘の外側が痛い
・物を持ち上げると痛い
・ペットボトルのフタを開けると痛い
・タオルを絞ると痛い
・手首を反らすと肘が痛い
・前腕まで張りや痛みが出る

などです。

安静にしている時は痛みが少なくても、物を握る、持ち上げる、ひねる、絞るといった動作で痛みが出る方が多くいます。

なぜ家事で肘が痛くなるのか?

家事では、思っている以上に手首や指を使っています。

フライパンを持つ、包丁を使う、洗濯物を持ち上げる、掃除機をかける、雑巾やタオルを絞る。
これらの動作では、手首や指に力が入り、前腕の筋肉が繰り返し使われます。

肘の外側には、手首や指を伸ばす筋肉が付着しています。
そのため、手首を反らしたまま物を持ったり、強く握ったり、ひねる動作を繰り返したりすると、肘の外側に負担がかかりやすくなります。

その結果、

家事で手首や指をよく使う
↓
握る、ひねる、絞る動作が増える
↓
前腕の筋肉が硬くなる
↓
肘の外側の腱が引っ張られる
↓
肘の痛みにつながる

という流れが起こることがあります。

つまり、痛みは肘に出ていても、原因は手首や前腕の使いすぎ、力の入り方に隠れている場合があります。

肩甲骨が動かないと肘に負担が集まります

テニス肘が長引く方は、肘だけでなく肩甲骨や背中の動きが悪くなっていることがあります。

本来、腕を使う時は、手首・肘・肩・肩甲骨が連動して動きます。
しかし、猫背や巻き肩の姿勢が続くと、肩甲骨が動きにくくなり、腕全体をうまく使えなくなります。

肩甲骨が動かない状態では、フライパンを持つ、洗濯物を持つ、掃除機をかけるといった動作を、手首や肘だけで頑張ることになります。

特に、

・肩に力が入りやすい
・猫背や巻き肩になりやすい
・前腕がいつも張っている
・荷物を指先で持つクセがある
・手首を反らしたまま作業する
・肩甲骨の内側もこりやすい

このような方は、肘だけでなく腕全体の使い方を見直すことが大切です。

病院や一般的な対処

病院では、湿布や痛み止め、サポーター、注射、リハビリなどが行われることがあります。
整骨院や整体院では、電気治療、肘や前腕のマッサージ、温熱療法などが行われることもあります。

もちろん、それで痛みが落ち着く方もいます。

しかし、

「家事をするとすぐ痛みが戻る」
「湿布やサポーターだけでは不安」
「肘を揉んでもまた痛くなる」
「前腕や肩まで張っている」

という方は、肘だけでなく、肘に負担が集まる原因を確認する必要があります。

当院の考え方

当院ではテニス肘に対して、痛みが出ている肘だけを見るのではなく、なぜ肘に負担が集まっているのかを確認します。

特に、

・肘の痛みが出る動作
・手首の使い方
・前腕の緊張
・握る力の入り方
・肘まわりの硬さ
・肩甲骨の動き
・首や肩の緊張
・猫背、巻き肩の状態
・家事や仕事での腕の使い方

を見ながら、肘だけに負担が集中しにくい状態を目指します。

肘だけを強く揉むのではなく、手首・前腕・肩甲骨・背中まで含めて整えることで、家事や日常動作での肘の負担を減らしやすくします。

今日からできるテニス肘セルフケア

痛みが強い時は無理をしないでください。

1 強く握りすぎない
フライパン、包丁、洗濯物、買い物袋などを必要以上に強く握っていないか確認しましょう。
力を少し抜くだけでも、前腕や肘への負担を減らしやすくなります。

2 前腕を温める
蒸しタオルで肘から手首にかけて温めます。
前腕の張りや重だるさが強い方におすすめです。

3 肩をすくめてストン
肩を耳に近づけるようにすくめ、力を抜いてストンと落とします。
肩や腕の力みをリセットしましょう。

受診の目安

強い腫れや熱感がある、肘が動かせない、しびれや感覚異常がある、物を落とすことが増えた、外傷後から痛い、痛みが急激に悪化している場合は、医療機関での評価をおすすめします。

まとめ

テニス肘は、テニスをしている方だけに起こる症状ではありません。

料理、掃除、洗濯、買い物、育児、デスクワークなどで手首や指を使い続けることで、前腕の筋肉が硬くなり、肘の外側に負担が集中することがあります。

肘の痛みを繰り返す場合は、肘だけでなく手首・前腕・肩甲骨・姿勢まで含めて見直すことが大切です。

家事や日常動作で肘の外側が痛む方は、一度体全体のバランスを確認してみませんか?

茅場町鍼灸マッサージ整骨院