肩甲骨と胸まわりの硬さが関係している

「背中に手を回すと肩が痛い」
「服を着る時に袖を通しづらい」
「エプロンのひもを結ぶ動作がつらい」
「髪を結ぶ、洗う動作で肩が痛い」
「肩が固まってきた感じがする」

このような肩の痛みや動かしにくさでお悩みではありませんか?

五十肩は、肩関節のまわりに炎症や硬さが起こり、痛みや可動域の制限が出る症状です。
正式には肩関節周囲炎と呼ばれることもあり、40代から60代の方に多く見られます。

ただし、後ろに手が回らない、服の脱ぎ着がつらいといった症状は、肩だけではなく、肩甲骨や胸まわり、背中の硬さが関係していることがあります。

五十肩とは?

五十肩とは、肩関節の周囲にある筋肉、靭帯、関節包などに炎症や硬さが起こり、肩の痛みや動かしにくさが出る状態です。

症状として多いのは、

・腕を上げると肩が痛い
・後ろに手を回せない
・服の脱ぎ着がつらい
・髪を洗う、結ぶ動作がつらい
・夜に肩が痛む
・肩が固まって動かしにくい

などです。

初めは「少し動かしにくい」程度でも、痛みをかばって動かさない期間が続くと、肩がさらに硬くなり、日常生活に支障が出ることがあります。

なぜ後ろに手が回らなくなるのか?

後ろに手を回す動作は、肩だけで行っているわけではありません。

本来は、肩関節だけでなく、肩甲骨、背中、胸まわり、肋骨が一緒に動くことで、腕を後ろへ回しやすくなります。

しかし、デスクワークやスマホ姿勢が続くと、背中が丸まり、肩が前に入りやすくなります。
この姿勢では胸まわりが硬くなり、肩甲骨も外側に開いたまま動きにくくなります。

肩甲骨や胸まわりが動かない状態で後ろに手を回そうとすると、肩関節だけで無理に動かすことになり、肩の前側や外側に負担が集中しやすくなります。

流れとしては、

長時間のデスクワーク
↓
猫背や巻き肩になる
↓
胸まわりが硬くなる
↓
肩甲骨が動きにくくなる
↓
肩関節だけで後ろに手を回そうとする
↓
肩に痛みやつまり感が出る

という形です。

つまり、痛みは肩に出ていても、原因は肩甲骨・胸まわり・背中の硬さに隠れている場合があります。

動かさなすぎても硬くなります

五十肩では、痛みがあるため肩を動かすのが怖くなることがあります。
もちろん、強い痛みを我慢して無理に動かす必要はありません。

しかし、痛みを避けるあまり肩をまったく動かさない状態が続くと、肩まわりの組織がさらに硬くなり、動かせる範囲が狭くなることがあります。

特に、

・痛い側の腕をほとんど使っていない
・服の脱ぎ着で肩をかばっている
・寝る時に肩が痛くて動かせない
・肩を上げるのが怖い
・背中に手を回す動作を避けている

このような方は、肩の痛みだけでなく、肩甲骨や背中の動きも落ちている可能性があります。

大切なのは、痛みを我慢して無理に動かすことではなく、痛みのない範囲で肩甲骨や背中から少しずつ動かしていくことです。

病院や一般的な対処

病院では、湿布や痛み止め、注射、リハビリ、運動療法などが行われることがあります。
整骨院や整体院では、電気治療、温熱療法、マッサージなどが行われることもあります。

もちろん、それで症状が落ち着く方もいます。

しかし、

「肩を揉んでも腕が上がらない」
「後ろに手を回す動きだけが残る」
「夜の痛みがなかなか抜けない」
「肩だけでなく首や背中も硬い」
「どこまで動かしていいかわからない」

という方は、肩だけでなく、肩に負担が集まる原因を見直すことが大切です。

当院の考え方

当院では五十肩に対して、痛みが出ている肩だけを見るのではなく、なぜ肩が動きにくくなっているのかを確認します。

特に、

・肩の動き
・後ろに手を回す動作
・肩甲骨の位置と動き
・胸まわりの硬さ
・背中の丸まり
・肋骨の動き
・首や肩の緊張
・猫背、巻き肩の状態

を見ながら、肩だけに負担が集中しにくい状態を目指します。

痛みが強い時期は、無理に動かしすぎず、状態に合わせて施術を行います。
痛みが落ち着いてきたら、肩甲骨・背中・胸まわりまで含めて整え、腕を動かしやすい体づくりにつなげていきます。

今日からできる五十肩セルフケア

痛みが強い時は無理をしないでください。

1 痛い方向に無理に動かさない
後ろに手を回す動作で強い痛みが出る場合は、無理に伸ばさないようにしましょう。
痛みのない範囲で少しずつ動かすことが大切です。

2 肩をすくめてストン
肩を耳に近づけるようにすくめ、力を抜いてストンと落とします。
肩甲骨まわりの力みをやさしく抜きましょう。

3 胸を軽く開く
背すじを軽く伸ばし、肘を少し後ろに引いて胸を開きます。
肩を反らしすぎず、気持ちよい範囲で行いましょう。

受診の目安

強い夜間痛が続く、肩をまったく動かせない、腕や手にしびれや脱力がある、転倒や外傷後から痛い、発熱や強い腫れがある場合は、医療機関での評価をおすすめします。

まとめ

後ろに手が回らない五十肩は、肩だけが原因とは限りません。

肩甲骨の動きの悪さ、胸まわりの硬さ、背中の丸まり、猫背や巻き肩が重なることで、肩関節に負担が集中しやすくなります。

服の脱ぎ着がつらい、背中に手を回せない、肩が固まってきたと感じる方は、肩だけでなく肩甲骨・背中・胸まわりまで含めて見直すことが大切です。

肩の痛みや腕の動かしにくさでお悩みの方は、一度体全体のバランスを確認してみませんか?

五十肩・四十肩について詳しくはこちら

この記事に関する関連記事

茅場町鍼灸マッサージ整骨院